薪ストーブを導入しようかどうしようかと悩んでる方にまず読んで欲しい記事です。
内容はちょっと厳しめですが、これらがクリアできるかどうかは、長期薪ストーブを利用するにあたり、重要なことになりますので参考にどうぞ。
目次
薪ストーブ設置するにあたり気をつけること
薪ストーブ設置を考える住宅の周りの環境について
なるい
薪ストーブ焚き始めや、しっかり焚けていないと、木が燃えた煙の匂いが出てしまいます。
匂いが出にくい焚き方(無煙)はありますが、完璧に匂いが出ないということはありません。
絶対に煙の匂いは出てしまいます。
住宅密集地の住宅で設置をしようとすると、匂いや煙が届いてしまいトラブルのリスクはかなり高まります。
お隣さんが離れた環境ですと、煙が届きにくいので、トラブルは少ないかと思います。
なるべくご近所から離れた家をおすすめします。
クレームがきて、焚くのを断念したという方も中にはいらっしゃいます。
我が家は、薪風呂がまだ残る地域でしたので、比較的設置しやすい地域でした。
また煙突付近にご近所さんの窓や換気口、エアコンの室外機や、洗濯物を干すベランダが風下にないかなどもしっかりチェックする必要があります。
薪ストーブ設置にあたりご近所さんとの関係
なるい
日頃からしっかりとコミュニケーションとっておきましょう。
直接「匂いがいっていませんか?」と時々心配なら、聞いておいてもいいです。
知り合いの方で、薪風呂が多くのこる地域にお住まいの方が、ご近所さんに「薪ストーブだけはダメだ」というトラブルが発生したを聞いたことがあります。
薪風呂は良くて、薪ストーブはダメ。薪風呂は、年中通しての利用で、薪ストーブより匂いや煙が出ます。
それなのに、ダメな理由があまりにあやふやな言いがかりとしか言えないような内容でした。
よくよく話を聞くと、日頃からちょっとしたトラブルがあったそうで、薪ストーブが原因ではなかったのに、意見したかったようです。
そういうこともありますので、ご近所さんとの関係はしっかりと日頃より取れていることが望ましいです。
薪の確保方法
なるい
薪がなかったら始まらない薪ストーブ。
ある程度薪の確保が安定的にできる見込みがあった方が安心です。
ちなみになるい家は、建材の端材の買取・地元薪活動の会に入会して自ら薪活動に参加し薪を安定的に確保しています。
インターネットで薪活動されているところを調べてみたり、自治体の環境課などに聞いてみてもいいと思います。
また、果樹園の伐採木などもたまに出ます。
そのようなところに声をかけておいたり、河川敷の木材を伐採しているところに声をかけに行ったり、ご近所さんに処理を困ってそうなところに声をかけたりしています。
電柱にかかりそうな木材を電力会社が伐採している時も声をかければいただけることも多いです。
いろんなところにアンテナを張り巡らせ、どんどん声をかけていきましょう。
薪ストーブの使用時間について
石油ファンヒーターのようにスイッチひとつでは暖まらない薪ストーブ
着火してから、部屋はなかなか暖まりません。
日中仕事に出かけられる方は、朝つけて温まるまで時間がかかるので、早めに起床し火をつけることをおすすめします。
日中は、朝入れた薪が燃え尽き、おそらく帰宅された頃には冷え切っています。
夜も寝るまでの間に火をつけて温まるまでに時間がかかっているうちに就寝ということになり、基本的に家にいる時間が少ない方にはおすすめできないかもしれませんね。
我が家も、夫婦共働きフルタイム勤務をしてた時は、薪ストーブの暖かさを楽しむという余裕はあまりなかったです。
それでも、早朝に点火、帰宅一番で点火をして寒い冬は乗り切りました。
薪棚の容量・設置場所
1シーズンで3t〜5tと言われています。
と言われても、ピンとこないですよね。
かなりの量が必要です。また、朝と晩しか使わない方や、1日中在宅でつけている方、使用量はかなり変わってきます。
木を伐採して乾燥するのに2年は必要です。
なので3t〜5tの薪棚が3つは必要して、2年放置しておかないといけない場所が必要です。
かなりの量が必要になりますので、薪棚のスペースを確保しておきましょう。
即座に使用できる乾燥薪を購入できるお店もありますので、どうしてもスペースがないという方は、そのような店舗より購入されるといいと思います。
煙突について
薪ストーブばかりに気が行きがちですが、煙突がとても重要です。
煙突には、シングル、二重煙突と2つに大きく分かれています。
おすすめは断然二重煙突です。
理由は、煤がつきにくい
煙道火災のリスクはシングルより低い
値段の差もありますが、それだけの理由があります。
なるべくまっすぐ上に立てるストレート煙突にすると掃除がしやすいです。
家の構造上斜めにしないといけないような場合は、掃除がしにくくなるということを覚えといてください。
それぞれのメリットデメリットがあるものの、安全第一と考えると断然二重煙突がおすすめです。
煙道火災を起こしてしまったら、自分の家、自分の家族だけでなく、ご近所さんの家や家族の方々にも危険が迫ります。
薪ストーブのメンテナンス
煙突掃除
触媒交換
ガラス戸パッキン交換
色の剥げに耐熱スプレー
などがあります。
メンテナンスの第一は毎年の煙突掃除です。
たまに、毎年するんですか?という質問がありますが、安全のために絶対毎年煙突掃除はされた方がいいです。
火事は絶対起こさない。その気持ちで絶対持ち続けていただきメンテナンスをしっかりと行いましょう。
ご自身でできないという場合は、薪ストーブ購入店で煙突掃除を請け負ってくれる場合がありますので、確認をしておきましょう。
また、消耗品として触媒のある薪ストーブなら、触媒交換
ガラス戸のパッキンの劣化により、空気が入ってしまうので、パッキンの交換がたまにあります。
(ネスターマーティン5年目まだパッキンの交換はしなくても大丈夫です)
あと、雨風に晒される煙突、色がハゲてきますので、気になるようでしたら耐熱スプレーをしてください。
- 近隣の住宅環境はOK?
- ご近所さんとの関係は大丈夫?
- 薪の確保ルートはどこかある?
- 薪の保管場所の確保の予定は立ってる?
- メンテナンスや煙突掃除については大丈夫?